BCPにおける社宅の役割
BCPにおいては社宅が重要な役割を担うとも考えられています。BCPとは事業継続計画のことであり、もしもの災害や緊急事態の際に、企業がいち早く事業を継続するために制定される計画書のことです。
このページではなぜBCPにおいて社宅が重要な役割を果たすのか、BCPの概要とともに解説します。
BCPとは
「BCP」とは「Business Continuity Plan」の略称で、日本語に直訳すると「事業継続計画」のことです。もし大きな災害が起きたり、テロなどの緊急事態が起こったりした場合、企業が所有する資産への被害を最小限に抑えなければなりません。BCPとは企業の資産への被害を抑え、事業の復興をいち早く行うための計画のことを指します。
BCP拠点としての社宅の役割
社宅は災害時のBCP拠点となる
社宅は万が一の災害の際に、BCPの拠点となり得る場所です。社宅の規模や従業員の人数によっては、すべての従業員で逃げ込める場所ともなります。また発電設備や非常食を準備しておけば、不自由や不便なく過ごせる施設にもなるはずです。耐震性の高い物件を社宅とすれば、規模の大きな地震にも耐えやすくなります。
災害時の就寝場所・生活場所が確保できる
災害に耐えられる社宅を準備することで、災害が起きた際の従業員の就寝場所や生活場所を確保できます。もし就業中に災害が起きたとして、自宅に帰ることは難しいかもしれません。国からは災害が起きたときに備えて、1週間分の飲水や食料を用意するように通達されています。
つまり従業員は1週間は自宅に帰れなくなる可能性があることになります。災害発生時は交通機関が麻痺し、道路が分断されることも珍しくありません。そのような際に社宅を利用できれば、従業員の就寝場所や生活場所を確保できます。
※参照元:農林水産省:【PDF】発災当日から1週間分の備えについて基本的な考え方(https://www.maff.go.jp/j/pr/annual/pdf/syoku_bichiku_2.pdf)
計画に沿った早期の業務再開が容易になる
社宅を企業の近くに用意すれば、BCPに沿った早期の業務再開が容易になります。企業の近くで従業員が生活していれば、大きな災害が起きたとしても会社に訪れて業務ができるようになるためです。
もし災害が起きて従業員が自宅に帰宅してしまったとしたら、出社するのも難しくなります。その点近くにある社宅で生活ができれば、業務を再開しやすくなるはずです。
BCP以外にも社宅制度の基礎知識をチェックしよう!
社宅はBCPにおいて重要な役割を果たす可能性のあるものです。もしもの際の準備が整った社宅があれば従業員を守れる上に、事業の早期復帰も行いやすくなります。
これから社宅管理を行いたい、社宅代行システムを利用したいと思っているなら、BCP以外にも社宅制度の基礎知識を把握しておくことが必要です。当サイトでは社宅代行サービスを導入する上で気をつけたいことについて解説していますので、こちらを参考にして社宅管理を進めてください。