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社宅制度の導入マニュアル

こちらの記事では、社宅制度を設ける上で重要となる社宅管理マニュアルや社宅規定について紹介しています。マニュアルや規定の作成方法や制度の導入から管理・運用に関することをまとめました。

社宅管理マニュアル・社宅規程を作成する目的と重要性

業務の属人化を防ぎ、担当者の負担を減らすため

社宅管理業務は、物件探しや契約、家賃支払いなどのほかにも、トラブルが発生した際の対応やその部屋に居住していた人が退去する際の精算など、さまざまな業務が発生します。このような業務をルール化せずに運用しようとすると特定のスタッフのみしか対応ができない属人化と呼ばれる状態に陥るケースがあります。

社内管理マニュアルや規程を整備し、フローを可視化することで担当者が変わったり、急に休んだりした場合にも業務の品質はそのままにスムーズな引き継ぎを行えます。その結果、担当者の業務負担の軽減や効率化に繋げられます。

社員間の公平性を保ち、トラブルを未然に防ぐため

社宅制度を取り入れる場合には、誰が使用できるのか明確な基準がない場合「どうしてあの人は社宅に入れて自分は入れないのか」という不公平感につながる可能性が考えられます。このような状況を防ぐためにも、社内規定を作成して入居資格や家賃の負担に関すること、利用可能な期間などの条件をはっきりとさせた上で全社員に説明を行うことで納得感を得られます。また、あらかじめゴミ出しなどの生活ルールを定めておけば、近隣の住民や社員同士のトラブルを未然に防ぐことにつながります。

【要注意】就業規則の一部としての法的義務

社宅制度をすべての従業員に適用する場合、社宅規定が修業規則と同等の扱いになる点に注意が必要です。従業員が10名を超える企業の場合には、就業規則の作成に加え、労働基準監督署長への届出が義務付けられていることから、社宅規定についても作成し、届出が必要です。

また、従業員が10名以下の場合も今後遊行員の増員を検討している場合には、早めに準備をしておいても良いでしょう。

【基礎知識】社有社宅と借り上げ社宅で異なる管理業務の範囲

社有社宅の管理業務

社有社宅の場合、企業が自ら土地・建物を所有・運営している形になります。そのため管理業務が多岐にわたっており、入居・退去の手続きのほか、建物の修繕や日常的な清掃、メンテナンス、設備トラブルが発生した場合の対応などが求められます。加えて、固定資産税などの税務処理、火災保険の手続きなどの手続きも企業側が行うことになりますので、物件の維持管理に多くの手間とコストがかかってくる面があります。

借り上げ社宅の管理業務

借り上げ社宅の場合、企業が不動産会社等から賃貸物件を借り上げ、社員に貸し出す形態となっています。この形では、建物の維持管理・修繕手配などは物件オーナーや管理会社が担当するため、前述の社有社宅と比較すると管理の手間を大幅に削減できる点も特徴です。

ただし不動産会社との賃貸借契約や更新手続き、解約手続き、毎月の家賃の支払いに関する管理、社員が入退去する際の敷金精算、原状回復に関する交渉といった手続きは、企業の担当者が行います。

借り上げ社宅と社有社宅の違いについて詳しく見る

住宅手当との違い

住宅手当は給与所得に含まれるため、社会保険料や所得税などの負担も増えることになります。

また社宅制度の場合は、企業が住宅や物件を従業員に提供する形となり、現物給与として所得税や社会保険料等の対象となります。しかし従業員が一定の賃料以上(賃貸料相当額)を負担することにより、所得税や社会保険料等の対象とはなりません。

以上から、住宅手当と社宅制度を比較すると、社宅制度を利用した場合の方が所得税や社会保険料などの負担が少なくなり、従業員にとって経済的な負担が軽減できるケースがあります。

社宅と住宅手当の違いについて詳しく見る

【項目別】社宅管理マニュアル・規程に入れるべき必須事項7選

1. 利用者(入居者)の条件・資格

マニュアルでは、誰が社宅を利用できるかという点を明確に定義しておきます。対象者の例としては、「転勤者のみ」「遠方からの新入社員」といった形で、自社の目的に合わせて具体的な条件を設定します。ここで重要なのが、基準を曖昧にしないこと。もし曖昧な記載をすると、従業員の不平不満の原因となることがあるため、客観的で公平な選定基準を設けるようにしてください。

そのほか、休職時の扱いなどについても記載しておくと、後々スムーズに手続きを進められるようになります。

社宅の入居条件について詳しく見る

2. 対象物件の条件

借り上げ社宅の場合には、どのような物件を対象とするかの基準を定めます。「家賃の上限」「間取り(単身者の場合・ファミリーの場合)」「会社からの距離」などの制限を設けておきます。このように対象物件の条件を決めておくことによって、従業員ごとの物件グレードの格差を防いで公平性を保てます。また会社が指定した複数の物件の中から選択するのか、一定条件内で従業員が探すのかといった点も規定します。

3. 家賃(社宅使用料)と初期費用の負担割合

家賃について、会社と従業員の費用負担の割合を明確にしておきます。社宅を利用する従業員からは家賃(社宅使用料)を毎月いくら徴収するか、「固定額」なのか「割合」にするのかを規定します。ここで注意したいのが、一定額以上を従業員から徴収しない場合には、給与として課税される税務上のリスクがある点です。また、入居する際の敷金や礼金、仲介手数料、火災保険料といった初期費用を会社が全額負担するのか、または一部を従業員が負担するのかといった点も明記します。

社宅の自己負担額について詳しく見る

4. 入退去の手続きフロー

社宅を従業員が利用する場合の申請から入居・退去までの具体的なフローを規定します。入居の際には「どのような書類を誰に提出し、いつまでに承認を得るのか」という点、退去については「退去を希望する日の何ヶ月前に申告が必要なのか」なども記載します。そのほか引越し業者の手配、鍵の受け渡し方法など実務的なフローについてマニュアル化します。

社宅退去時のトラブルについて詳しく見る

5. 入居期間の制限

例として「原則として入居から○年間」「転勤期間中のみ」といったように、社宅に住める期限について明記します。期限を制限しない場合、一部の従業員のみが長期間恩恵を受けることになり、社内での公平性が損なわれてしまうためです。また、やむを得ない場合の期間延長申請の可否や手続きに関する内容まで記載することでトラブルの回避ができます。

6. 禁止事項とペナルティ

社宅におけるルールや違反時のペナルティも定めておきます。禁止事項の例としては、無断での第三者の同居や又貸し、ペット飼育、危険物の持ち込みなどが考えられます。ルール違反があった場合の対応方針や改善されない場合の対応などについても記載します。また、近隣住民との騒音トラブルやゴミ出しルールなどの違反があった場合の対応も明記しておくことで抑止力を働かせられます。

7. 修繕費・原状回復費用の負担区分

入居中に設備が故障した場合や、退去時の原状回復にかかる費用の負担区分も定めておきます。具体的には「経年劣化や通常損耗による修繕については会社(またはオーナー)の負担」「従業員の故意・過失による損傷は自己負担」と いった形で明記しておくことによって、退去時の敷金生産トラブルにスムーズに対応ができます。/p>

社宅制度の導入から管理・運用までの4ステップ

ここでは、社宅制度の導入から管理・運用までのステップを紹介しています。

ステップ1. ニーズ調査と社宅制度の設計・社内決議

従業員のニーズ調査を行い、社宅制度の設計を行います。ここでは、社宅制度を導入するにあたっての目的と目標を明らかにし、社宅の対象者を定義するなど社宅制度を設計していきます。予算規模と資金計画も明らかにしますが、年間の運用コスト、初期費用などを含めて、持続可能な計画を立てることは、導入の初めのステップとなります。そして、社内で借り上げ社宅制度の決議を行います。

ステップ2. 社宅規程・マニュアルの作成と従業員への周知

社宅制度を運用するにあたってのルールを定める社宅規程を作成します。ここでは、社宅利用の対象者と利用条件、入居手続きや退去手続きなどに関することなどをまとめ、従業員の利用要件を明らかにしておきます。社宅規定やマニュアルを作成したら、従業員に対して周知を行っていきます。

ステップ3. 社宅管理台帳の作成(月次・年次業務の管理)

物件情報や入居者情報を一元管理するための「社宅管理台帳」の作成を行います。管理台帳を作ることにより、社宅に関連する情報をまとめておくことができ、問い合わせ対応や各種手続きをスムーズに行っていくのに必要となるツールです。情報がまとめられていない状況だと、契約更新漏れや費用の誤請求などのミスが発生しやすくなります。

ステップ4. 物件選び・契約締結と入居手続き

社宅として利用する物件選びを行います。ここでは、従業員のニーズと企業側の要件に合った物件を選定していきます。物件の選定を行ったら、契約条件や賃料といった諸条件について確認を行い、最終的に物件を決定して契約を締結。入居手続きを行います。

マニュアル・社宅規定の作成により社宅に関するトラブルを防止する

社宅管理マニュアルや社内規程の作成には、業務の属人化を防いで担当者の負担を減らせる点に加え、従業員間の公平性を保ち、トラブル発生を未然に防ぐといった目的があります。これらのマニュアルや規定には、利用者の条件や資格、対象物件の条件、家賃や初期費用の負担割合、入居時の手続きの流れ、入居期間、禁止事項やペナルティ、修繕費・原状回復費用の負担区分といった点を盛り込むなど、ポイントを押さえて作成していくことが大切です。

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